日本を代表する染色工芸家“久保田一竹”落款のひと品、さが美謹製の紬付下げ・寿光織/長尺の袋帯２点セットでございます。

久保田一竹は、現代の布と化学染料を使った独自の技法により新たな染め技を確立した染色工芸の第一人者。室町時代に栄えた縫締絞の文様染“辻が花”を現代の布と化学染料を使った独自の技法により“一竹辻が花”と呼ばれる染め技を確立したことでその名を標しました。創り出される作品は、日本国内のみならず世界的にも大好評を博し、フランス政府から“フランス芸術文化勲章”を、そして1993年に芸術の分野では初めて文化庁より“文化庁長官賞”を受賞しています。

《着物》 濃いグレーを基調に多彩な色味で染め出された和の幻、紬のシャリ感に彩りの濃淡が創り出すその表情は必見！正に“一竹の世界”と呼ばれるに相応しい染めの奥義が無限の拡がりを魅せています。

新品未使用・撮影の為だけに着付けた仕付け糸付の一枚、一竹の作品としては大変希少な紬のお品でございます。

《帯》 渋い光沢を放つ深緑色の地に巧みな構図で織り出された濃淡模様、それは伝統技法“寿光織”が創り出す“歴史を綴る帯の奥行”、正に着物と帯のベストマッチ！見事です。

少々締め跡があるのみの大変状態が良い美品の一本、長尺のお品でございます。

寿光織は、寿光という地名から名付けられた日本の伝統的な織物のひとつ。古くから貴族や富裕層の間で愛され、特別な場や祝い事に着用されていました。「縫い取り縮緬技法」と言われる大変細かな作業で金糸や色糸を縫い込みながら仕上げていきます。光沢がある繊細な絹織物で美しい色使いと華やかなデザインが特徴です。


採寸表

【着物】

身丈 ： 164cm（肩から）

裄　 ： 66cm

肩巾 ： 31.5cm

袖巾 ： 34.5cm

袖丈 ： 49.5cm

前巾 ： 24.5cm

後巾 ： 29cm

素材 ： 正絹(袷)

折代 ： 身丈(内揚げ:前13㎝・後12cm)　裄(身頃側：3.5cm・袖側：3.5cm)　袖丈(5cm)

【帯】

巾　 ： 30.5cm

長さ ： 470cm

素材 ： 正絹

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