『愛人日記』('91仏)
『ソフィー・マルソーの愛人日記』
"La Note bleue"

病弱な天才ショパンと恋多き作家ジョルジュ・サンド、そしてサンドの娘ソランジュの関係を中心に、サンドの周囲に集まる天才的な芸術家たちの、とある夏の日を描いた群像劇。

監督・脚本はポーランドの鬼才アンジェイ・ズラウスキー。どこか観念的で哲学的な台詞とテンポの速さで、悲劇とも喜劇ともとれないハイテンションなズラウスキー劇場。
伝説的なオペラ歌手ポーリーヌやロシアの作家イワン・ツルゲーネフ、フランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィス、人形使いの息子モーリス、ショパンの良き理解者でもあった画家ウジェーヌ・ドラクロワ、後にショパンのデスマスクや墓標を造った彫刻家オーギュスト・クレサンジェ等。人物相関や人物像は史実にほぼ忠実に再現。
ジョルジュ・サンド演じるマリ＝フランス・ピジェ、ソランジュ演じるソフィー・マルソーの魅力は言うまでもありませんが、ショパンを演じるのは、実際にショパンコンクールで入賞したポーランド生まれのピアニストで、容貌までもがショパンに似ている言われたヤヌシュ・オレイニチャク。徐々に常軌を逸してゆく様が見てとれる実際の演奏シーンは圧巻です。

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9年間連れ添った倦怠期のショパンとサンド。ショパンに焦がれるサンドの娘ソランジュ。息子モーリスを溺愛するサンドとそれに嫉妬する娘ソランジュ。サンドのもとに集い、にぎやかに彩る超一流の芸術家たち。破局へと向かいつつある愛の風景が描かれる。

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セル版中古DVDです。
目立ったダメージはありませんが、ケース表面のスレや細かいキズなど、多少の使用感はあります。再生確認済み。