この本を1982年に書店で新刊で購入して以来、2重のBOXから出したのは、最初に確認した時と今回写真を撮影した2回だけです。今回撮影のためパラフィン紙のカバーを初めて外したので、赤い布表紙が写真のとおり今でも鮮やかです。

　私自身が、指輪物語を読みたくなった時は、別途購入した文庫版を読んでいましたので、この本は一度も読んだことがありません。

　指輪物語全６巻に加えて「トールキン指輪物語辞典」をお付けします。

　私も高齢になり、大切にしてきたこの本をこのまま死蔵して散逸させてしまうよりは、どなたか大切に読んで頂ける方に託したいと思い、出品した次第です。

　喫煙者、ペットはいません。

【この本について】

旅の仲間

　遥か遠い昔、世界が中つ国だった頃、妖精エルフの鍛冶屋たちによって偉大な指輪が作り出された、3つがエルフの王に、7つが小人ドワーフの王に、9つが人間の王たちに与えられた。しかし、魔王サウロンが、それらをすべて支配できる力の指輪を運命の山の火口で作った。エルフと人間族はサウロンの企みに気づき、力の指輪を巡って戦い、サウロンが敗れ、力の指輪は行方知れずとなる。

　それから長い年月の後、一度は失われた力の指輪は、ホビット族のビルボの手に渡っていた。フロド・バギンズは、養父ビルボに世界を滅ぼす魔力を秘めた“ひとつの指輪”を託された。冥王サウロンを滅ぼすためには、その指輪をモルドール国の滅びの山の火口に捨てるしか方法はない。フロド、ガンダルフ、メリー、ピピン、サム、アラゴルンら9人の旅の仲間たちは、サウロンの手下たちに追われながら、指輪を捨てる旅に出る。

二つの塔

　3手に分かれた旅の仲間たち。フロドとサムは滅びの山を目指し、一方のアラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、オークに囚われたメリーとピピンの救出に向かう途中、危機に陥っていたローハン国の民とともにサウロンの手下である魔法使いサルーマンと対決する。

王の帰還

　滅びの山に近づくにつれ、指輪の魔力によって心身ともにむしばまれ、疑心暗鬼になっていくフロドは、サムと仲たがいしてしまう。イセンガルドでメリーとピピンと再会を果たしたアラゴルンたちは、サウロン軍の侵攻を阻むためゴンドールへ向かう。指輪保持者の使命達成への苦悩。すべてを呑込み、指輪大戦争の大団円と暗黒の終焉へと物語は導かれていく。