シューベルト

①弦楽四重奏曲第13番イ短調D804《ロザムンデ》

②弦楽四重奏曲第9番ト短調D173



ジュリアード弦楽四重奏団

ロバート・マン(第1ヴァイオリン)

イシドア・コーエン(第2ヴァイオリン)

ラファエル・ヒリアー(ヴィオラ)

クラウス・アダム(チェロ)

録音:1965年



ジュリアード弦楽四重奏団の創立50周年を記念して、1997年にリリース(初CD化)された演奏です。第1ヴァイオリンのロバート・マンを中心とするこの時期のメンバーは、長いジュリアード弦楽四重奏団の歴史の中でも、頂点にあったと思います。第1期黄金時代のメンバー4人の心がひとつになった精緻なアンサンブルが冴えわたった演奏です。シューベルトの優美なカンタービレと抒情性を美しく奏であげています。弦楽四重奏ファン、室内楽ファンをうならせる演奏です。



シューベルトの弦楽四重奏団といえば、第14番「死と乙女」が圧倒的に有名ですが、第13番および第9番の方がシューベルトらしい抒情性が散りばめられた佳曲です。この名演奏で聴けば、曲の真価が再発見できます。



第9番は、1815年に作曲された。シューベルトは、交響曲第2番D125を書き上げ、その後にこの四重奏曲の作曲を始めた。この曲を完成した翌月には、交響曲第3番D200に取り掛かっている。また、同年のうちに以上の3曲の他、歌曲『魔王』『竪琴弾き』『ミニョン』や、劇付随音楽3作、ミサ曲2曲などを作曲している。この作品には、同じト短調でも例えばモーツァルトのト短調のような悲痛さはない。



第13番《ロザムンデ》は1824年に作曲された。シューベルトの弦楽四重奏曲への試みは、未完成に終わった前作第12番（四重奏断章）の作曲開始から数えて4年ぶり。作曲者の存命中に出版された唯一の弦楽四重奏曲。ベートーヴェン最晩年の弦楽四重奏曲の初演者として歴史に名を残したシュパンツィヒ弦楽四重奏団によって初演。初演の際、第3楽章は好評で、聴衆の求めに応じてもう一度繰り返して演奏せねばならなかったと言われる。



国内盤【希少盤】 帯付き、盤面無し

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