「小説 葛飾北斎」

小島政二郎

青樹社 1990/11/10 第一刷

四六判 379頁 ハードカバー



新刊で購入し一回閲読、その後は暗所にて保管していました。三十年以上経ておりますので多少の疲労感（天に少ヨゴレ）はありますが状態は画像のとおり良いほうだと思います。紙面には、ヤケ、シミ、汚れ、手垢、開き癖などはありません。蔵印が扉と奥付に押してあります。中古としての出品ですので、現品渡しになります。また、本の厚さが3センチぎりぎりですので簡便な包装になります。ご理解ください。



#葛飾北斎 #小島政二郎 #写楽 #お砂 #蔦屋重四郎



版元の内容紹介：

人々の生活を見つめ、大いなる自然を見つめ、その感動を絵にした男・葛飾北斎。妻・お砂との運命的な出会い、写楽、馬琴、蔦屋重三郎らとの交流を通じて画家として人間として成長していく姿を瑞々しいタッチでく。

青年期の北斎の画家としての模索期間に、異才写楽との友情、そして絵画表現をめぐる議論が展開されていく。写楽の個性的な言動に対比されて、北斎の青年期の人物像とその成長ぶりが浮かび上がってくる仕掛けが絶妙。延々と続く絵画表現をめぐる議論が、不思議と退屈しないで読める。物語展開の軸になる人物視点が、北斎と写楽の二人に交互して効果をあげている。また、北斎や写楽をとりまく女性達の人物造形にふくらみがあり、華やかで生き生きとしていて、江戸の女性の色っぽさも織り交ぜている。北斎の伝記評伝ではなく、一人の絵描きを主人公にした、時代ロマン小説の傑作。