1966年に発売された EXA500は、B・1/2秒から1/500秒までのシャッタースピードとクイックリターンミラーを搭載いたEXAシリーズ最終モデルです。

　今回出品のカメラは、希少なシャハト・ウルム社のトラベゴン35mmF3.5後期型ゼブラ仕様とのセットになります。

3群6枚玉のトラベゴンは、ゾナーの形質を受け継いだ線の太い力強い描写が特徴で欠点の少ないレンズです。開放からヌケが良くシャープな描写で発色も鮮やかです。ピント部の画質は四隅まで安定しており、レトロフォーカスレンズらしく周辺部の光量落ちも殆どありません。ただし、背後のボケはポートレート域でやや固めになり2線ボケ傾向が見られますがあまり気にならない程度です。

　カメラ本体とレンズ鏡胴には経年使用によるスレやキズがあります。光学系はファインダーを含め分解清掃済みです。若干のチリやスレが残りましたが比較的綺麗です。出品のレンズ前玉には取り切れないキズやチリとカビ痕が残りました。逆光では若干フレアが出て来ますのでご了承ください。視野はクリアーでフォーカスは合わせやすく問題ありません。

「注意点」

・ファインダー左にある小さいレバーはレリーズロックです。赤ドットが見える位置がロック状態です。

・小刻み巻き上げは出来ません。フイルム装填で巻き上げが重くなりますので無理な操作は禁物です。

・Xシンクロですが、シャッターダイアルの30と60の間に有る白ドットをフラッシュマークに合わせてください。フラッシュ同調は確認済みです。

・500とBの位置合わせが不完全だとバルブになってしまいますのでご注意ください。EXA500にシャッターセットのクリックは有りません。

・巻き上げレバー横のボタンは巻き戻し釦です。

・巻き上げて無い状態では、ファインダー右上に赤い警告マークが出て来ます。

「作例写真」

・磐越西線C57180牽引ばんえつ物語号　三川駅発車、向鹿瀬、芹沼カーブ、一ノ戸川橋梁、尾登駅カーブと近郊スナップ。

35mm、50mm、135mmフジカラー100使用



本機は実用機でコレクター向けの美品ではございません。僭越ではございますが、細部にこだわる方は専門店での購入をおススメします。

日本語取引によるAs is sale品です。撮影を含め保証はございません。

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