モーツァルト　4枚組

CD1

ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466

ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467

CD2

ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482

ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488

CD3

ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491

ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503

CD4

ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537『戴冠式』

ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595



アンドラーシュ・シフ（p）

指揮：シャーンドル・ヴェーグ

ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ

録音：1987～93年デジタル



必ず聴いておきたいモーツァルトの8大ピアノ協奏曲集です。楽器はベーゼンドルファー・インペリアル。シフ独特のソフトでふくよかなタッチと、柔和な響きが持ち味の楽器特性との、幸せな結び付きが聴けます。ヴェーグの指揮も感興豊か。音楽的に実に充実しています。なお、この全集プロジェクト企画時に、DECCAはヴェーグの起用に難色を示したといいます。理由は単に知名度不足だから。しかし、シフ氏は音楽的理由からDECCAを説得したそうです。私見ではヴェーグの起用は大正解。シフ氏の主張は正しかった！録音優秀。



ヴェーグ指揮のモーツァルテウム・カメラータの伴奏が素晴らしいの一語です。特に”弦楽器の刻み、はずむリズムがすごいと思います。何故か日本では、本物の演奏家が理解されず過小評価されていると思います。



楽譜通りの演奏が聴きたい方にはお勧めしませんが、「そんな演奏ははっきり言って聴きあきた」という方にはお勧め。とくに23番第3楽章は、2度目と3度目のロンド主題の冒頭での音の追加などは、はじめて耳にする解釈でした。 「違和感を感じた」「これじゃシフ編モーツァルトだ」という方もいらっしゃるようですが、 私はむしろ逆で、確かに意外性は感じましたけれども「よく曲に馴染んでいるなぁ」と感心しました。



何と美しい音楽なのでしょう！モーツァルトの音楽の美しさ、シフの極上の響き、ヴェーグとモーツァルテウム・カメラータが紡ぎだす、ビロードのような感触でかつモダンな心地よいシャープなリズム・・・ それぞれの良さが見事に溶け合った素敵な世界がなんとも感動的です。



輸入盤【廃盤】盤面傷無し　27



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