〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉

①つるばら村のパン屋さん　
★2009年第14刷発行。
★カバー＝天にヨレ傷、表面に保管上のスレ傷、
　　　　　裏面天近くにシミ汚れ有り。
★本体＝三方にヤケシミ汚れ有り。

②つるばら村の三日月屋さん
★2009年第10刷発行。
★カバー＝天にヨレ傷、表面に保管上のスレ傷やや
　　　　　有り。裏面天近くにシミ汚れ有り。
★本体＝目立つ難無し。

③つるばら村のくるみさん
★2007年第5刷発行。
★カバー＝天にヨレ傷、表面に保管上のスレ傷汚れ
　　　　　有り。裏面天近くにシミ汚れ有り。
★本体＝目立つ難無し。

④つるばら村の洋服屋さん
　柿田ゆかり画
★カバー＝天にヨレ傷、表面に保管上のスレ傷汚れ
　　　　　裏面天近くにシミ汚れ有り。
★本体＝目立つ難無し。

　
　「パンはお好きですか？」はい、と答えた方には間違いなくお気に召す、究極の美味しいもの＋ファンタジーの傑作シリーズです。

　美味しいものをメインにしたものは、大人のグルメ小説も昨今、雨後の筍のごとく林立していますが、もう二番煎じ、似たようなものだらけ。正直、児童書でもやっつけ仕事のようなものを見かけることも。

　けれど、茂市久美子氏のものは別格です。ファンタジーを描く時に欠かせないのは、ピリリときかせたリアリズム。挿絵も、物語世界との調和が取れていて素晴らしいのです。

　作者の実体験が基底にあるもの、徹底的に調べて描かれた物、何より、作者様のインスピレーションの輝き、読者を思う心あってこそのファンタジーなんですね。

　洒落たパンばかりでなく、素朴な餡パン、ジャムパン、カレーパン。また、和の要素との絡め方が絶妙です。天狗とホットケーキの取り合せなんて、思いつかないですよね？

　私のお気に入りエピソードは、クリスマスのパンと、ジャムのパンです。

　ジャムパンは、小人が仙人から貰ってきた特別な小麦粉で、中につるばらの花のジャムを入れた、小さな小さな焼きパン。卵ボーロくらいの大きさかな？などと想像してしまいます。

　古い本です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。

　古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。