「牧師が語る仏法の師」
ローレンス・E・カーター / 広田 明美


蛇足かもしれませんが、下記に一個人の感想を掲載致します。
平和に疑問を感じている方には反面教師として、平和について考える機会になると思われます

池田大作氏は煩悩の人であった。池田大作は戦時中にあって、長兄が戦死、そして貧窮の中で苦学しなければならなかった。そういった境遇が彼を平和主義に駆り立てていったのだろう。
この書では一貫して、非暴力の重要性について説かれている。非暴力の強さは我々は認めなければならない。暴力よりも非暴力の方が強い時は往々にしてある。
しかし、皮肉にもガンジーもキング牧師も暴力の前に膝を屈したのである。
暴力を非難しても何にもならない。暴力が非暴力より強いこともある。
平和主義を唱える人間は武力は平和を齎さないと言っている。確かにその通りだ。武力を使ったから平和が約束されるわけではない。しかし、平和主義は戦争を防げない。これもまた真実ではないだろうか？
池田氏は戦争に救いが見出せなかったかもしれない。しかし、私は平和にも苦しみを見出した。

私が出会った本の中でこれほど否定しかしなかった本は珍しいかもしれない。
私が言えること、それはいついかなる時も妙法蓮華経を保ち、一心に南無妙法蓮華経を唱えるということだけである。

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