日本海軍の軍刀で、拵えの仕様から昭和19年以降の製造品と思われます。
刀身はやや短目の、鞘革の付いた陸戦仕様の軍刀になります。
外装拵えは実物品ですが、刀身はダイキャスト製の合法品です。
刀身は、入手した昭和50年以前に入れられたと思われます。
刀身の左面に経年による曇りと1ケ所錆び傷が認められます。
右面は比較的良好な状態です。
刀身は、約56㎝
柄、鞘を含めて約94㎝
で一般の軍刀に比べて、やや短めで実戦向けの陸戦仕様となっております。
末期仕様の為、木製鞘に豚革で鞘を覆った仕様で、全体的にやや使用感のある品物で、革鞘にコスレ、擦傷跡が認められます。（破れ、傷穴等は認められません。)
8対ある鳩目も2、3取れておりますが、補修可能と思われます。
柄に使われている鮫革も肌粒の大きな物では無く、深紅梅色に染められた、キメの細かい薄手の鮫肌皮が巻かれております。
柄巻糸は一般的な濃茶色の糸が巻かれ、同色の未使用に近い実物刀緒も付いておりますが、やや織りが荒く糸撚れがあり、房が片方取れております。
海軍刀は吊り環が2つあり、太刀造りのデザイン的にも見栄えのある刀で重厚感があります。
経年の歴史を感じさせる品物で、革鞘の陸戦用、野戦仕様の海軍刀は数少ない貴重な資料と思われます。
以上の説明をご理解頂きまして、本品物の価値を認めて頂ける方のご購入をお待ち致します。