国貞による浮世絵の名作集、仕掛け艶本”の最高傑作。

性にまつわる滑稽な人間のやりとり、誇張された性器、古典や当時の流行を題材にしたパロディ、バラエティーに富んだそれらの表現を読み解きます。



仕掛け図４点、カラー図版29点。趣向をこらした仕掛け絵のかずかずを初摺本から完全復刻。歌川国貞は生涯出版した春画版画の作品数も44点と多く、これは渓斎英泉に次ぐ数である。その画系は明治以降にも引き継がれた。



＜定本・浮世絵春画名品集成 ＞10 大型本 – 1996/

国貞　色摺半紙本三冊：絵本開談夜之殿

監修: 林美一・リチャード・レイン

河出書房新社　1996年　29.5×24㎝　68P　英訳付



二人は桂川で心中を企てるが、長右衛門一人が助かってしまう。川辺に流れ着いたお半の水死体に手を合わせる長右衛門だったが、その絵を左右上下に展開すると、亡魂となったお半が長右衛門の局部を引きちぎって暗い空へと昇り挙がる。グロテスク趣味な絵が仕掛け絵と相俟って大きな驚きを読者に与える



目次

国貞の全枕絵作品と[繪本 開談夜之殿〕

[繪本 開談夜之殿] 上之巻　本文解読

[繪本 開談夜之殿] 中之巻　本文解読

[繪本 開談夜之殿] 下之巻　本文解読



日本の春画には「笑い」があふれています。性にまつわる滑稽な人間のやりとり、誇張された性器、古典や当時の流行を題材にしたパロディ、バラエティーに富んだそれらの表現を読み解きながら春画の本質を考えます。





＊＊＊綺麗ですが経年など中古品にご理解ある方のみご検討ください。