モーツァルト

①ピアノ協奏曲第20番ニ短調、K.466

②ピアノ協奏曲第21番ハ長調、K.467



ウラディーミル・アシュケナージ（ピアノ＆指揮）

フィルハーモニア管弦楽団

録音：1983年1月①、1977年12月②　

　　　ロンドン、キングズウェイ・ホール



世界的ピアニストとして名声を得ていたアシュケナージだが、本人は早くから指揮者志望で、1970年代前半から本格的な指揮活動を開始した。このモーツァルトのピアノ協奏曲の全集録音は彼の指揮者としての事実上の第一歩とも言えるものである。録音当時まだ40代のアシュケナージのピアノは瑞々しく活力に満ちていて、過不足なくモーツァルトの音楽の魅力を堪能させてくれる。若い頃は「音詩人」ともあだ名されたアシュケナージの詩情豊かな音楽性はダイレクトにオケの響きにも生かされていて、バランスの取れたいい意味で中庸な音楽を構築している。万人に薦められる最良のスタンダードであろう。音響の良さで知られたキングズウェイ・ホールでの収録のせいもあって音質も良好である。



音楽評論家：宇野功芳氏

「細かい配慮がすみずみまで行き届いていて、モーツァルトに寄せるアシュケナージの愛情を感じさせる。第20番ではタッチは磨き抜かれているが、決して人工的ではなく暖かい感触を伴っており、第2楽章はまさに彼の独壇場だ。第21番ではオーケストラをすっきりと、生き生きと鳴らしていて、自らの独奏ピアノの理想的な背景とすることに成功している。」



国内盤、帯無し、盤面傷なし 10

プラケースすれあり



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