・「少年」　【稀少本】
　昭和45年11月5日　初版発行
　北杜夫著　挿画　宇佐美爽子
　中央公論社発行　定価280円

・あとがき
私の最初期作品集は『牧神の午後るる』であるが、その中にも収録されず、ずっと未発表であった中篇がこの「少年」である。
当時の創作ノートによると、大学に入学した私がボチボチと詩を作り、やがて散文を書いていったころ、同人誌「文芸首都」に投稿して初めて活字になった『百蛾譜』など一連の掌篇を書いたのは、昭和二十四年、私の二十二歳のときである。その翌年の「文芸首都」四月号に『百蛾譜』は発表され、私は北杜夫の筆名をはじめて用いた。

・購入後、自宅本箱で経年所蔵していたため、表紙の裏側にシミ、小肘にヤケがございます。
・中ページに破れ、書き込みなどなく、購入時の状態を保っております。
・あくまで中古品であることをご了承のうえ、写真を見ていただき、ご理解いただける方、ご検討お願い致します。
・カバー、簡易除菌消毒後にクリアパックしております。