中原弓彦(小林信彦)『虚栄の市』

小林信彦のデビュー作で実弟の小林泰彦が装幀・カットを担当　裏表紙一面を使って若き日の江藤淳が
推薦文を書いている

初版・帯・出版時のビニールカバー付き
1964(昭和39)年発行のため全体的に経年によるキバミやオレがあり、本文26頁まで下部にシミ(画像参照)、ビニールカバーに白いヨゴレ有ります
ヤブレや書込みはありません

有賀俊介は異常な作品を発表し、無名の学生から一躍流行作家に変身した。週刊誌のコラムニスト天野健は第二の有賀たらんとして意気ごんでいる。ゴシップ狂の学者や殺し屋スタイルの評論家、同性愛の編集者などが虚名を求めてうごめく。マスコミ界の異様な生態を高らかな笑いのうちに描き、現代社会への痛烈な諷刺を放つ快心作。