①チャイコフスキー：ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23

②シューマン：ピアノ協奏曲イ短調 Op.54

③バッハ：イギリス組曲第2番イ短調 BWV.807～ブーレI、II

④ショパン：マズルカ ヘ短調 Op.63-2

⑤D.スカルラッティ：ソナタ ニ短調 L.422

⑥ヒナステラ：粋な娘の踊り



マルタ・アルゲリッチ（ピアノ）

指揮：カジミェシュ・コルト①②

ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団①②

録音：1980年10月1日①、1979年12月5-8日②～⑥

ワルシャワ、フィルハーモニー・コンサートホール（ライヴ）



80年に録音されたアルゲリッチとカジミエシェ・コルト率いるワルシャワ・フィルとの競演。ライヴならではの熱い演奏が聴ける。あわせて貴重な4曲のピアノソロも収録。



現役バリバリの演奏家でありながら、これほどに過去のライヴ録音が珍重される存在というのは極めて稀有。それがまた発売されるときけば、聴きたくなる、手に入れたくなる。さて、今回登場のアンコールに演奏されたソロ・ピースも含んだ2曲のコンチェルト集もそうした魔性の魅力にあふれた“お宝”ディスクであり、よくもまぁ発売されたものと、関係者の努力に賛辞を呈する。そして中身は、これがまた凄い。20年前の怖いもの知らずの時期の怪演集であり、ショパン・コンクールのオープニングを飾ったというチャイコフスキーは、ポゴレリッチを支持して審査員を辞した時のものだというのだから恐れ入る。いろいろと胡散臭いライヴものも多いなかにあっても、ここまでやられては文句は言えずにただ聴き入るのみ。ピアノ以外の音質は惨めだが、これほどスリリングな演奏が聴けるのならば文句は言えない。 (田中成和---CDジャーナル・レビューより)



彼女の十八番であるチャイコフスキーとシューマンのコンチェルト演奏は当然素晴らしいが、このアルバムをさらに魅力的にしているのはアンコール演奏にある。80年以降、彼女のソロ演奏が正規CD化されたのは、これだけだからである（例外として特殊限定アルバムが2枚ある）。この数分間のアンコールを聴くだけで、アルゲリッチという天才の存在が痛いほど感じられる。並みのピアニストが一生かけても到達できない天才というものを…。



輸入盤【廃盤】
盤面微すれありますが再生問題無し



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