民事訴訟法が苦手な全ての受験生へオススメです。

民訴の理解を深めるための1冊です。

基本書ではなく副読本（参考書より副読本の方が近い位置づけだと思います）です。



民訴に苦戦している方は、多くの単語の定義と区別が曖昧だったり（「訴え」と「請求」、「職権探知主義」と「職権調査事項」、など）、概念・判例をを誤って思い込んでしまっていて、それが論理一貫性のないアウトプットに（短答も論文も）つながってしまっていると、採点をしていて感じています。



条文・制度の趣旨・目的にきちんと遡って、「丸暗記」ではなく「納得のうえでの理解」をさせてくれる本です。



民訴全くの初学者には不向きです。

何でも良いので、なにか講義やテキストなどで軽く1周して「弁論主義？ きいたことはあるけどなんだっけ」「小テストや答練などのアウトプットで起案したらボロボロにに評価された」というくらいの勉強がすすんでいる人に、まさにぴったりです。



なお著者は司法試験・予備試験の考査委員を長年務めているほか、法務省検察官特別任用審査会試験委員、国家公務員採用総合職試験（記述式）（行政）専門委員なども務めています。



いまの日本における民訴（と、民訴が出題科目の試験）にかなり多くの影響力を与えていることがわかるでしょう。その意味でも、司法試験・予備試験受験生は必読だと思います。





書き込み無し

裁断済み



「読解 民事訴訟法」

勅使川原 和彦

定価: ￥ 3,080（税込）



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