書名　「神々の国の案内」　
発行　八雲会　1993年8月

日本語版と英語版のセットです。

(本書より引用)
はじめに
このガイドブックは小泉八雲来日百周年を記念して出版された。『見知らぬ日本の面影」をはじめ、松江、出雲、隠岐そして日本海に面した町や村について書かれた記事や手紙は外国からの旅行者だけではなく、この「神々の国」への巡礼あるいは心の内なる旅に訪れる日本人にとっても最良の案内書である。
ここに八雲の作品集から神社や寺院そして美しい風景を描いた印象深い文章を選んで、それぞれ2、3頁に編集し、写真を添え、明治時代の面影を伝える「山陰新聞」の絵で飾り、簡便な地図を載せた。このささやかなガイドブックで旅が一層楽しくなるなら、何よりである。
なおハーンの文章訳は平井星一訳の『日本
瞥見記』（恒文社）、森亮他訳の『小泉八雲
作品集』第1巻、第3巻（河出書房）、『ラフカディオ・ハーン著作集』第14巻、第15巻（恒
文社）および銭本健二他訳『明治日本の面影』
（講談社）によった。
この小さな本の編集は八雲会理事横山純子
氏と同理事故井田徹氏の手に成る。ワープロに打ち込み、写真を撮り、「山陰新聞」その他から插絵を拾った一つ一つの努力に心から感謝を申し上げたい。