ポーランドの誇る天才画家、ニキフォルの晩年を、これまたポーランドの国民的大女優、クリスティーナ・フェルドマンが演じている、知る人ぞ知る有名なポーランド映画です。男性であるニキフォルを女性が演じているのも凄いのですが、これほどの演技ができることにも驚嘆させられます。映画祭で最優秀女優賞を受賞したとのことですが、それも当然のことと首肯できる、ひたすら凄味のある演技でした。

読み書きもできず、言語障害があり、自分の意思を伝える手段として独学で絵を描き始めたと言われる画家。保養地に住み、観光客に絵を売り付け、なかば物乞い同然の暮らしをしていたニキフォルは、アンリ・ルソーやピロスマニと比較されることもあり、いまや“アール・ブリュット“の代表的画家として世界が注目すること存在、なのだそうです。

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ニキフォルの愛したポーランドの美しい自然や街並みを楽しめるのもこの映画の特筆すべき点でしょう。生涯で四万点もの絵を残したそうですが、映画の最後ではそれらの作品の数々が写し出され、静かな感動を誘います。

アンリ・ルソーもピロスマニも個人的に好きで、ニキフォルの絵も興味深いです。知識もないのに不用意ない物言いはできませんが、ハンガリーの画家、ジョルジュ・レホツキーや、クリムトの風景画、それにまた、個人的にはビザンチン美術を思わせて懐かしさを覚えてしまいました。

どなたかと素敵な出会いがありますように！
なお、一度人手に渡ったものですので、「目立った傷や汚れなし」としましたが、盤面は新品同様かと思います。
喫煙者、ペットなしです。どうぞよろしくお願い致します。

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