「霧をはらう」幻冬舎文庫
　　　定価 : 上下巻共 ¥ 670 + 税

#雫井脩介 #本 #日本文学／小説・物語

小児病棟で4人の子供の点滴にインスリンが混入され、2人の幼い命が奪われた事件。物証が無いまま逮捕されたのは生き残った女児の母親。看病に献身的なあまり周囲との軋轢もあった彼女は取り調べで自白するが、その後否認。生き残った妹を養いながら懸命に生きる姉は母親の無実を信じることができぬまま周囲の嫌がらせに耐えていた。しかし、無実を信じる弁護士の伊豆原は病院関係者の証言集めに奔走する。有罪率99%の刑事裁判で無罪を勝ち取る打開策は見つかるのか。
信じることの困難さと尊さを描く筆者渾身の記念碑的傑作。

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