この本は、昭和39年7月に人文書院から初版の重版として発行されました。初版は昭和27年10月です。ドイツの余りにも有名なヘルマンヘッセの内面への道です。訳者は芳賀壇です。ヘルマンヘッセはノーベル賞受賞者でドイツ生まれでスイスに帰化した人です。定価は280円になっています。裏表紙の内側に貼ってあるラベルや記録から解るように、この本は富貴堂と言う札幌の本屋から購入した人が、北海道大学前にある南陽堂と言う古書店に売り、そこから私が買ったようです。本のカバーにある、山の絵はヘッセ自身が描いた水彩画のようです。作品は「子供心」「クラインとワグネルと」「クリングゾールの最後の夏」の三つの部分からなっています。訳者の芳賀壇は、この作品はあらゆる面からみて誠に完璧で、優れた作品と言っています。また、当時の暗い時代においてなぜこのような甘美な果物が実ったのか、怪しみ訊ねずにはいられない、と後書きで書いています。カバーは経年劣化が
有りますが、中は綺麗で書き込みも棒線もありません。本の大きさは縦18.7㎝、横12.8㎝、厚さ1.2㎝です。247ページまであります。よろしくお願い致します。