なかなか手に入らないケヤキの根株のうろ部分を加工し、生漆を塗り重ね、ペン立てに仕上げました。
⚪サイズ　約9㎝×8.5㎝×7㎝×高さ5.5㎝
　　　　　ペン穴　直径約11㍉×深さ25㍉
⚪特徴　大径のケヤキの根株(輪切り)にあったうろ(朽ちて空洞化した部分)の部分(内側)を切り出し、三角錐型のペン立てに加工しました。表面部分のひだやひび、山型の輪郭や凹凸、全てが数十年超の年月をかけて生み出された偶然の産物と考えると、自然の造形の奥深さや神秘を感じます。
ひだの一筋一筋にくり返し生漆を塗り込みました。本来漆黒とは黒漆を指すようですが、色素や顔料を混ぜていない生漆が、経年変化した木の成分と反応したと思われる独特の黒色と目を見張る光沢を放ち、漆黒の意味を物語っているようです。刃物で切り出した側面と底面には、元来漆と相性の良いケヤキの地肌が表れ、落ち着いた雰囲気と力強さが感じられると思います。
机の上に、お気に入りのペンを添えて、永くお使いいただけると思います。
⚪その他　画像は使用例で、商品にペンは含まれません。ペーパーでの研磨を最小限にしたため、側面と底面に加工時の刃物跡があります。