ブラームス

ピアノ五重奏曲 へ短調 作品34



マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

イタリア四重奏団

1979年録音



ポリーニ 30代の演奏、抒情美と張り詰めた緊張感のバランスが絶妙です。2017年刊行され名曲名盤500では第1位に選定されています。不滅の名盤1000にも選ばれています。



まばゆいばかりの引き締まったアンサンブルとサウンドは今でもこの曲の代表的名盤の地位を保っています。ベテラン四重奏団をポリーニがリードして自分の世界に引き込んでいます。ブラームスの青春の苦悩や焦りが色濃い曲ですが、ポリーニらしく暗鬱さや激情、ロマン的幻想性は追い求めず、曲の構成や重厚な響きを尊重した上で、明晰な音楽に仕上げています。



イタリア弦楽四重奏団の軽快で明るいトーンにポリーニの輝かしいピアノが加わった、ブラームスの音楽としては異色の趣をもった演奏で、重厚な雰囲気は無く開放的で、むしろこの作曲家の若書きの野心的な作風を瑞々しさとドラマティックな表現で捉えた秀演。全体のイニシアティヴをとっているのは明らかにポリーニですが、彼らのアンサンブルは驚くほど良く練り上げられていて、随所に聴かれるイタリア風の美しいカンタービレとめりはりのある合わせ方の巧妙さも聴き所のひとつ。それにしてもポリーニの積極的なピアノの介入がこの曲の性格を決定的に特徴づけています。それは精緻だが豪快で強靭な、まさにピアニスティックな魅力に溢れた表現で、特に終楽章にいたっては、さながらピアノ・コンチェルトを聴いているような錯覚さえ起こさせます。彼が今迄に協演した唯一の室内楽の記録として、またイタリア弦楽四重奏団解散直前の録音としても貴重なディスクです。



初期国内盤、帯無し、盤面傷無し 13

オリジナル・ジャケット盤



＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント)

2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き

4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き