オー・プリティ・ウーマンの大ヒットで知られるアメリカの偉大なるレジェンド、ロイ・オービソン。
1959年から1965年に、全英米で10曲のトップ10ヒットを放ったものの、その後、不幸にも見舞われ、不遇の時代を過ごすが、86年、デビッド・リンチの『ブルーベルベット』に楽曲が使われ、再評価されこの87年のライヴで奇跡のカムバック。
88年には、ジョージ・ハリスン、ボブ・ディランらとトラヴェリング・ウィルベリーズに参加。
しかし、88年12月に52歳の若さで死去。
翌年、ジェフ・リン、トム・ペティ、ジョージ・ハリスン、ボノらが参加した生前最後のスタジオアルバム『ミステリーガール』が大ヒット。
あまりにも劇的な生涯のロイ・オービソン。
1987年、彼を尊敬するアーティストが一同にバックミュージシャンとして、一夜限りのライヴを敢行。
バックを務めるのは、『涙のサンダーロード』で、ロイ・オービソン・シングスフォーザロンリーと歌ったブルース・スプリングスティーン、エルヴィス・コステロ、トム・ウェイツ、ジャクソン・ブラウン、JDサウザー、ボニー・レイット、KDラング、Tボーンバーネット、ジェニファー・ウォーンズ、そして、エルヴィス・プレスリーのツアーバンドでリードギターを弾いていたジェームズ・バートン。
豪華ミュージシャンが一つのステージに集まったザ・バンドのラストワルツ、ボブディランの30周年記念コンサート等がありますが、これだけのアーティストが全員、最初から最後までバックミュージシャンとして演奏したことは記憶にはありません。
スプリングスティーンは生粋のパフォーマーにつき笑顔でアクション交えてリードギターを弾いたりしますが、それ以外の全員が目立たないサポートに徹し、コステロに至っては、ギターからキーボードに移動する際に、まるで日本人の様に腰を屈めて、ロイ・オービソンの後ろを通ります笑
ロイ・オービソンは素晴らしい歌声だけでなく、見事なロックンロールギターも聴かせてくれます。
そして、最後はオー・プリティウーマンで大団円。　
あまりにも見事なロイ・オービソンの勇姿です。
全17曲64分日本語字幕付き
1999年日本コロムビアより発売