「リバタリアンが社会実験してみた町の話 : 自由至上主義者のユートピアは実現できたのか」
上京 恵 / マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング
定価: ￥ 2400＋税

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ニューハンプシャー州の田舎町に集団で移住してきた自由至上主義者が、理想の町をつくろうとした結果……米国で存在感を増すリバタリアンたちの思想と暴走を没入型取材で描き出した全米騒然のノンフィクション。「リバタリアンが集まる自由な町がいかにして全米きっての住みにくい場所になったか。急進的すぎる理想主義者たち、彼らとご近所になるのだけは遠慮したい」速水健朗


日本の将来を議論する際のシミュレーションとしても参考になる顛末！

「誰にも邪魔されない自由を手に入れる」
そうした欲求を示す概念として反権威主義や無政府主義＝アナーキ-といった言葉がわかりやすく使われている。
これらの信条を持った人の行動原則は、
「自由を守るためのに作ったはずの政府が自由を脅かす怪物と化すのを防ぐにはどうしたらよいかを考える」だが
実はこの考えはミルトン・フリードマンの「資本主義と自由」の中で示されている絶対自由主義者"リバタリアン"の行動原則でもある。
自由を求めるためには政府の介入と規制を極力小さくする。同性婚の禁止も競争規制も画一的な公共福祉も、人民の自由を侵害する。無駄なもののために自分の財産を税金として納めるのは無価値。そのように考えた人々が、投票による代議制民主主義での変革ではなく実際に町に集って究極に自由な街を作ってみたらどうなるか。4人の夢想家が、既存のインフラを活用することで立ち上げの労力を減らして理想郷を作り上げる。


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