「吉永小百合 私の生き方」

著者：NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班　築山 卓観
発行：2020年11月
発行所：講談社
定価: 1700円＋税

この本は、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀〜吉永小百合スペシャル〜」（2019年10月26日放送）に、新たな特別インタビュー（プロローグ・エピロ−グ）を加筆したものです。

NHKのこの番組としては是非密着取材したいと何度もオファーしたがOKが出ませんでした。
念願叶いお会いすると、ご本人から「私は自分をプロだと思ったことはない。この取材を通してプロになるにはどうしたらいいのか、自分を見つめ直せたらと思っています」と話される。
そして10ヶ月という長期密着を通して大女優と称されながらも、ひとりもがき苦しみながら「役」を生きる吉永小百合の素顔に迫る記録となっています。

映画の撮影を密着して、撮影前後にインタビューして普段聞けないような事を聞き出しています。
◯日々引き際を考える？
　10日に1回かな
◯食事は何がお好きですか？
　茄子と挽肉の炒めたものを作ったのが一番すきです。
◯吉永さんにとって映画とは何ですか?
　夢中にさせてくれるもの。酔いしれたい。

吉永小百合さんの誕生とその軌跡をたどると幼少時代、女優デビュー、「キュ−ポラのある街」への出演、多忙な毎日の中の両親等との違和感、そしてタ−ニングポイントとなった作品「動乱」での高倉健との出会い。

ご本人の考えや意見、感想は勿論吉永さんの気持ち、考えを知る上で重要なのですが、密着し、吉永さんの動きや話、立居振舞、表情等を客観的によく見ているなと感心しました。

そして映画撮影のクライマックスシ−ン。極度に張り詰めた中
、吉永さんの秘書さえ吉永さんに話し掛けられないほどになる。

果たして吉永小百合さんが見つけたかったプロフェッショナルとはどんなものだつたのでしょうか？

「サユリスト」にとっては珠玉の一冊ですね。

吉永小百合さんは、歳を重ねれば重ねる程魅力が増してきますね。是非その魅力を味わってください。

※比較的きれいな本ですが、使用品ですのでキズや汚れ等ありますことをご理解の上ご購入下さい。

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