東洋と西洋を結ぶ
歴史と伝説の道を
発掘した希有の名著


荒涼とした中央アジアには、古来からシルク・ロードとして知られる幾筋もの道が深く刻み込まれていた。
東洋から西洋へ、西洋から東洋へと東西を結んだ交流の道法額、玄奘、マルコ・ポーロらの不滅の旅行記が語るあの道。
二千年余の間、自然の猛威に曝されながら、砂漠に点在する遺跡や廃墟。夢幻的な風景の中に怪奇な伝説を渡えた歴史の道。
限りない好奇心に誘なわれ、多くの難を克服して、見聞・踏査した偉大な探検家たちの記録を辿りつつ、シルク・ロードの全貌を描き出した本書は、まさしくロマンに満ちた最高の探検史となっている。


目次より
第一部ーシルク・ロード河西回廊 陽関と玉門漢
ゴビ砂漠砂漠の道カラ・ホト黒ゴビの王 茶の道
ハミトルファン ウルムチカラシャール
ロプ・ノールクチャカシュガール コータンチェルチェン
第二部/コンスタンチノーブルノアの方舟の山
暗殺者の谷アラムートゾロアスター数の遺跡
アレキサンダー東征の道 トルキスタンからインドへ
解説ー長沢和俊 深田久弥主要著作目

中央アジアは有史以来、東西交流の道であった。宗教、民族、芸術、すべて多彩な歴史に裏づけられている。
荒涼とした砂漠の中に、一千年前に栄えた都市が埋もれている。
そしてその砂漠のはてには、千古の雪をいただいた山駅がつらなっている。
夢と冒険を心に抱く者にとって、これほど魅惑的な土地があるだろうか。
著者「あとがき」より