ハード・バップからジャズファンク、レアグルーヴまで幅広く活躍した人気トランペッター、ドナルド・バード。50年代半ばからジジ・グライス（as）と組んだグループJazzLab quintetで人気を博していましたがこれはその後1958年に迎えられたBlueNoteでの第1作です。メンバーはドナルド・バード（tp）、ジャッキー・マクリーン（as）、ペッパー・アダムス（bs）という3管にウィントン・ケリー（p）、サム・ジョーンズ（b）、アート・テイラー（ds）というリズムセクションを加えた最強の布陣となっており其々のジャズメンの実力が遺憾なく発揮された快演を聴くことができます。ハード・バップ全盛期の演奏の中にも博士号を持ち大学で教鞭を取る程のインテリジェンスを持つバードによる絶妙なアレンジの冴えを示しています。バードはこの後もBlueNoteにBLP 4019 Byrd in hand、4026 Fuegoなどなど次々に名高い名盤を残していくことになります。
US BlueNote BST 84007 UA label stereo
オリジナルは1959年リリースですが本盤は1972年頃のリプレス盤かと思われます。ジャケットは経年劣化で擦れ、黄ばみ、シミがあります。盤はノイズはごくわずかで良好です。vangelderの刻印はありませんがBlueNoteならではの迫力あるサウンドです。車好きのバードらしいジャケットも雰囲気満点です。