不滅の人気を誇るピアニスト、ビル・エヴァンス・トリオがニューヨークのVillage Vanguardで吹き込んだ傑作ライブアルバムです。この場所は数々の名演を生んだあまりにも有名なクラブですが1961年、エヴァンスの代表的傑作Sunday at The Village Vanguard、Waltz for Debbyもまさにこの場所で演奏されたものです。このアルバムはそれから13年後の1974年の録音で、メンバーもエディ・ゴメス（b）、マーティ・モレル（ds）というトリオですがエヴァンスの最初の一音が弾かれた瞬間から時空を超えて当時に戻ったような感覚に陥りエヴァンスの世界に引き込まれていきます。アルバム最後を飾るスタンダード名曲But Beautifulに至るまで、終わるのが惜しくなる素晴らしい名演はかつて同様にこの時期のエヴァンス・トリオの音楽性や完成度の高さにあらためて感嘆します。またジャケットに記載されているVillage Vanguardの有名オーナー、マックス・ゴードンが語るエヴァンスの音楽へのコメントはとても興味深いものです。
US Fantasy F-9501 stereo
オリジナルは茶色ですが本盤はレーベル違いの1976年のセカンド盤でジャケットは経年劣化で擦れ、折れ、背、角傷みがあります。盤は静音部などでごくわずかにチリノイズが入るところがありますが全体的にはノイズはわずかで良好です。とても高音質でエヴァンス・トリオの素晴らしい演奏を更に引き立たせています。