アイルランドのツイードメーカー、ドネガル社の生地を使ったツイードジャケットです。

ハリスツイードなどと並ぶ4大ツイードカンパニーの一つで強いネップ感のある生地が特徴です。

Saint Laurent ParisやCelineなどエディスリマンがデザインの中でよく模倣するツイードとしても有名です。

これには70sイギリスやニューヨークのパンクムーブメントが背景にあると推測できます。ハリス社のそれよりも薄めでネップ目が都会的に見えたのでしょうか。パンクスや音楽好きの中でこの手のネップ感のあるツイードを着用している写真が散見されます。

今回紹介するのはセミオーダーで作られたであろう70sから80sころのドネガルツイードを使ったジャケットとなります。

ブランドタグはありませんが80s頃まで使われていたドネガル社の黒タグが付属いたします。

まずこの年代に多いクルミボタンではなく平ボタン仕様。これはエディのデザインの特徴でもありますが彼は基本クルミボタンは使いません。この辺も70、80年代イギリスミュージシャンの考える都市型スタイルなのかもしれません。

またベントもサイドではなくセンターベント仕様です。エディの2Bボタンのジャケットもほぼ確実にセンターベントです。サイドベンツの方がスーツスタイル的には手間がかかり優雅ですが、ここもエディの解釈する金がないミュージシャンルックの解釈なのでしょう。

こちらのジャケットは肩パッドの芯がもかなり薄く(形を整えるだけのほぼないに等しいです)この時代にオーダーした方のセンスの良さを感じることができます。

着丈も短めで肩周りもすっきりとしております。低めのコージラインと相まって非常にエディ的なスタイルを表現できる古着の1着かと思います。

この年代のビンテージツイードジャケットにしてはサイズ感がかなりコンパクトです。そしてアームも細くエディ的なデザインとなっています。

細めのスラックスにラバーソールなどと合わせたり、今の時期ですとパーカーの上からざっくり羽織るのはどうでしょうか？

サイズ:S-M程度

実寸
肩幅:44cm
身幅50cm
袖丈:58cm
着丈:76cm