ガラスデザイナーとして馴染み深いフィンランドの女性デザイナー、ナニー・スティルによるカトラリー“Colorina/カロリーナ”です。
スプーン単体でも使い途は広がると思います。

ナニー・スティルは、メタルアートの学位を取得してキッチンウェアのデザインも多く手掛け、“Colorina”は、フィンランドのキッチンウェアメーカーHackman/ハックマンで1970年から1973年にかけて製造されました。
ステンレスと樹脂のコンビネーションが当時のモダンなデザインだったと窺える製品だと思います。
カラーはオレンジ、バーガンディ(レッド)、ブルー、そしてグリーンが製造されたようです。
“HACKMAN FINLAND”と刻印されていますが少し見難いです。

1790年に設立したHackman/ハックマンは、木材製品のビジネスを始め、製材、製粉、レンガ工場などの事業を経て1876年に刃物事業を始めました。1902年にはカトラリー製造を開始、1950年代にはキッチンく用品の製造も始めました。
1960年前後からKaj Franck/カイ・フランクを始めとしたデザイナー達によってハックマンを代表するデザインがされるようになったそうです。

Hackmanは2007に”FiskarsCorporation”に買収され、iittalaグループの所有になった現在もカトラリーの北欧を代表するブランドです。

【デザイン】Nanny Still (1926-2009)
【製造年代】1970年から1973年
【製造工場】HACKMAN
【サイズ】長さ:各19.5cm
【コンディション】50年の時を経た品としては良いヴィンテージコンディションです。
・ステンレス製品の日常使いに普通に見られる筋状の傷があります。

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