1965年（昭和40年）6月15日発行
ベースボールマガジン
プロレス&ボクシング

木村政彦問答
「ワシならヘーシンクに勝てる」
聞き手は小島貞二氏
質問形式で木村政彦先生が話した内容が記事になっていますので、とても興味深く読める内容です。
高校二年で四段を授与された事、15年間不敗で日本一になった事、師匠牛島辰熊先生もなし得なかった展覧試合で優勝した事、そんな無敵の木村政彦先生が過去に3回だけ負けた事、強くなるために1日10時間練習した事、牛島辰熊先生の指導内容の事、プロレスに転向した訳、誓約書を書いたエリオグレーシーとの死の試合の事、エリオグレーシーとの試合で木村ロック「腕がらみ」で腕を折ってしまった事、東京オリンピックの無差別級で日本柔道がヘーシンクに破れたが私ならヘーシンクに絶対負けないと答えた事など、興味深い貴重な内容です。

他の特集の中で興味深いのは、
ボクシングで世界に挑戦するファイティング原田と小坂照男の世界戦挑戦前の分析内容です。
バンタム級のファイティング原田は名古屋で5月18日名古屋でブラジルのジョフレと、ジュニアライト級の小坂はマニラで6月5日フィリピンのエロルデと世界戦を戦う訳ですが両者の勝機や勝算について冷静に分析されている内容が興味深く記載されています。
またそれぞれの母親がそれぞれの事情を明かして応援メッセージを書いている事も現在ではあり得ない内容かと思います。
ファイティング原田の本名が原田政彦、柔道の木村政彦先生と同じなのも驚きです。
政彦の名前は強い名前なんでしょうか！

昭和40年当時のボクシング全日本ランキング、東洋ランキング、世界ランキングも興味深い資料です。

プロレスはデストロイヤー、ジャイアント馬場、豊登、プラッシー、力道山、オルテガ、ルーテーズ、遠藤幸吉、吉村道明、ミスターX、カールクラウザー、キラーコワルスキー、カルホーンなど懐かしいレスラーの名前が思い出されます。

昭和40年当時のプロレスとボクシングの当時の内容がこの1冊で鮮明に蘇ります。
とても新鮮な感覚で読める雑誌です。

58年前の雑誌ですので全体に経年のヤケはありますが破れや目立つ汚れはありません。経年雑誌ですのでキズや汚れありとさせていただきます。
破れ防止のために透明のビニールカバーを掛けています。
ご理解いただける方にお願い致します。