「レビー小体型認知症 即効治療マニュアル」
改訂版
河野和彦
定価: ￥ 5000

※改訂版です。
書き込みなし。
細かなスレ、小傷、ヨレ等、ある程度の使用感ありますが、中古品として状態良好です。


◾︎本誌概要◾︎
レビー小体型認知症(DLB)の治療で最大の注意点と言えば、ドパミン阻害薬であるアリセプトの用量設定でした。しかし、海外でパーキンソン認知症(PDD)が適応症と認められているリバスチグミンのパッチ製剤(代表してリバスタッチと申し上げます)が日本でも認可された時点で、「もう、アリセプト独占の悪夢の時代は終わった」と私は思いました。
アリセプトとリバスタッチは、厚生労働省によると同じカテゴリーだとされますが、アセチルコリン以外の神経伝達物質への影響の観点からいうと、天と地ほど違います。実は、アリセプトとリバスタッチを低用量ずつ併用するとたいへん効果が出た患者もいるのです(規定上は同時処方できませんが)。
リバスタッチを用いれば、DLBや潜在的ドパミン欠乏のある認知症患者が、副作用で歩けなくなると言う心配は大幅に減りました。しかも、万が一副作用が生じても、ハサミで一部切り取れば済むのです(パッチの中には成分流出の恐れから、切ってはならないものもあります)。一方、相変わらずアリセプトは5mg未満を処方しにくい状況が続いています。
ところが、リバスタッチは必要以上に粘着性が強いために肌の弱い日本人には、35%もの高率でかぶれを起こしましたし、アリセプト以外のアルツハイマー型認知症治療薬の3成分は、さほど変わりのない薬だという無知によって、アリセプトしか採用していない病院が依然として残っていました。
私もリバスタッチでかぶれる患者の多さに疲弊して、一時レミニールばかり処方していたのですが、コウノメソッド実践医の報告から足底に貼るというアイデアを得てさっそく試したところ、十分やってゆけることがわかり、かぶれ問題は解消したのです。

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