『小説 桂春団治』、著：長谷川幸延、角川書店、1962年



初代桂春団治（1868－1934）の生涯を小説化。1951年12月に雑誌『オール讀物 1951年12月号』に掲載され、翌年の直木賞にノミネートされたが受賞には至らなかった。単行本にあたり、かなりの加筆をしたのがこの書である。

桂春団治は古典落語を改作したり、ナンセンスなギャグ、天才的な話術で爆笑王をよばれ、戦前の上方落語界でのスーパースターとなった。私生活も奔放で真偽不明のエピソードが多いが、それらが全て伝説となっていく、魅力的な人物だった。

この本を原作として松竹新喜劇が舞台化、東宝が映画化し、大反響を呼んだ。絵や写真が無いため検索したところ画像４を発見したので、参考資料して添付しました。ついでに「浪花恋しぐれ」も載せておきます。



【状態】

60年以上昔のものなので汚れがちょうど見開きの際に額縁のように汚れが侵出している（画像３）。どのページも同じように汚れているため、すごく汚いとは思えずに出品しました。デリケートな人はスルーしてください。