♦️植草甚一と言えばジャズというくらい、そのエッセイは難解ではなく、読みやすく分かりやすい。氏は1908年(明治41年)生まれで、1979年(昭和54年歿した。71歳とは早すぎたとも言える。ジャズもいくつかのジャンルがあるが、なかでも「ダンモ」(古いか？)、モダンジャズはその抽象性とインテリジェントなイメージから、1960年代から全盛期を迎えた。セロニアス·モンク、ディジー·ガレスピー、アート·ブレイキー、マイルス·デイビス、チャーリー·パーカー等、天才·鬼才が目白押しの感があった。氏は49歳からモダン·ジャズにハマったと言っている。世間的には遅いが、時代は昭和32年頃だから、ジャズ史からしても仕方ないと思われる。ジャズ好きの方なら殆ど周知のジャズ誌「スイング·ジャーナル」が1947年に創刊されている。その初代編集長が岩波洋三氏で、本書の解説を20ページにわたり執筆している(これだけでも大変貴重です!)。この本を見て、青春の音楽遍歴を思い出す方々も多いのではないでしょうか。
■発行は昭和58年(1983年)8月4日ですので、①本文の周辺に薄いヤケが散見されます(画像拡大さて見て下さい)②巻末にあったメモをシールで隠しました(6枚目画像)③ヤケ以外はカバーに傷みもなく悪い状態ではありません。
♥モダンジャズ·コーヒー·本の好きな方にオススメ致します。ぶ