石ノ森章太郎の「リュウ3部作」計10冊の全巻完結セットです。

この10冊を読むと石ノ森章太郎の頭の中に有るSFの世界観が、大体、どういうもので有るのかがわかるような気がします。石ノ森ファンであれば、この10冊は一度は通して読んでおいても良いと思います。

これを読んだ後にSFの本質は、時間と空間の交錯を扱うイマジネーションなのかなと思いました。

石ノ森章太郎には、この他にも、幻魔大戦、イナズマンなどのミュータント物も有りますが、いずれも本シリーズの派生作品で、全てはこの世界観に包含されていると言えるのではないでしょうか。

そして石ノ森章太郎の天才たる所以は、この時間と空間の交錯が物理的に同じ地平線上に存在するという設定を考えた点にあるのでは思います。この辺は、是非、ご自分の目で読んで確認してみて下さい。

石森章太郎による「週刊少年マガジン」（講談社）にて、1969年の第14号から1970年の第52号にかけて連載されたリュウ3部作であり、『リュウの道』では未来を、第2作『原始少年リュウ』では過去を、そして第3作『番長惑星』では現代を舞台としている。