" 阿部悦子は、その個人史が1980年以降の愛媛県の環境問題の歴史とひとつになっているような人物である。

本書はその傑出した人物の伝記である。

愛媛県の議会と政治という固くて難しい問題を扱っていながら、阿部さんの行動に泣き笑いしている間に、愛媛の住民運動の30年が「まるわかり」になる。



本書について

本書を出版した、〈グループわいふ〉代表の田中喜美子さんによれば、「投稿誌の編集長として30年間、実に多くの女性をみてきた。頭の良い女性、学識ある女性、実行力に富む女性…さまざまな素晴らしいひとがいた。」

が、「私は阿部悦子のように、ストレートな正義感と行動力、そして問題の本質をとらえる鋭さが、これほどのあたたかさと共にある女性を他に知らない」。

自分の地位を利用して、「自分の利害のために、政治する」政治家がはびこる現実に、国民は政治に対する信頼をほとんど失っている。こうした状況のなかで阿部悦子は、政治への信頼を回復させてくれる、本当の政治家である。



阿部悦子について

愛媛環境運動ネットワーク代表。伊方原発・プルサーマル反対運動。今治市吉海の鉄鋼スラグ埋立て公害問題、宇和島市、今治市のごみ焼却炉建設問題、宇和町のツル・コウノトリ保護運動、瀬戸内海海岸生物100箇所の調査、県警裏金問題、がん難民対策、障がい児の高校入学問題などに取り組む。

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