「物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路」 松尾 秀哉 著

いまや国際機関の本部が幾つも置かれるベルギーですが、ヨーロッパにおける小国ゆえに、長い歴史上、回りの列強各国に翻弄され続けてきました。

ベルギーの辿った歴史を軸に、建国後の混乱の様子、世界大戦や植民地政策、二大公用語をめぐる民族や主権争い等々の様子が述べられ、また未解決の問題が記述されています。

ビールやチョコレートはベルギーの代名詞ともなりそうな有名な特産品ですが、そうした国にも解決しつくせない問題が山積みです。

欧州の歴史に興味がある方には中欧の小国、ベルギーを更に知る上でとても読みやすく理解しやすい構成になっています。
ベルギーを旅行される方々にも、事前に歴史的背景をインプットされるのに重宝な書籍です。(244頁)

定価: ￥ 840+税
初版 2014年、本書は2018 再販品