「徒然草」兼好法師

中公新書2585 川平敏文著 2020年3月25日発行

兼好法師によって書かれた日本文学史上屈指の古典『徒然草』。

現在は「無常観の文学」との理解が主流だ。江戸時代、儒学者の林羅山は儒教に基づく注釈書を作り、近松門左衛門は兼好法師を色男として浄瑠璃の題材にした。『徒然草』の知られざる章段や先達の読みを通じて、その奥深さに迫る。