人生初の生オーケストラ
ヴァーツラフ・ノイマン　
チェコフィルハーモニー管弦楽団　
来日公演　
パンフレット&半券&CD
1969年6月16日　　初日

高校1年生の時でした。生のオーケストラを聞きてみたくなり、何の知識も無いままプレイガイドへ。窓口のお姉さんのお勧めはチェコフィルハーモニー管弦楽団。成り行きで初日のＳ席を購入。親から借りた購入金だった為、しばらく月々の小遣いが減額になったことを覚えています。
（高校生の初オーケストラにチェコフィルの初日Ｓ席を勧めるなんて！）

演奏会当日、新宿の厚生年金会館ホールの大きさに驚き、さらに前々席に皇室の常陸宮さま、華子さまご一行がいらして、さらにびっくり。
楽員がステージに揃い、ノイマンさんが現れると、周りの人達が立ち始めたので訳も分からず、自分も立つと国歌の演奏。皇室関係の方がみえると両国国歌が演奏されるのかと、初めてづくしの事ばかり。（初日の恒例と後で知りました。）

曲はワーグナー「ニュールンベルグの名歌手」前奏曲。ドボルザークのチェロ協奏曲。スメタナの隊長ブーリバー。ブラームスの交響曲第1番。なんの曲も知らず、せめて1曲くらいはとブラームス交響曲第1番のレコードを買い予習していました。（廉価版で、エドリアン・ボールド　ロンドンフィル）

初めてのオーケストラには大感動でした。ブラームスの1番は大好きな曲としてその後もずっと付き合うこととなり、クラシック音楽沼への、確実な初めの一歩を踏み出しました。チェコフィルを勧めてくれたプレイガイドのお姉さんに感謝！

思い出を秘めて、整理の為の出品です。希望される方がいらっしゃれば幸いです。表紙、裏表紙とも布装丁のしっかりとした作りですが55年の経年劣化、また書き込み、書き込みを消した跡もありますことに理解の上、写真でご判斷下さい。

なお、この来日の際、世田谷区民会館において日本コロンビアスタッフによるベートーヴェン交響曲第5番のレコーディングが行われて、すでに収録されていた未完成と合わせてレコード化されました。後のCDですが同袍いたします。出品にあたり試聴しましたが、音飛びなど無く、演奏も正統派スタイルの名演奏だと思います。