切れ味を特化させた松原包丁

間違えて価格オファーしたのですが、了承してもらったので、断るのも悪く義理買いした松原包丁です

納品時本刃はついておらず、新聞紙も切れない具合でしたので、メンテナンスをしました(送料と出品料もあるので研ぎ代を少し頂いております)

研いだらいとても良い刃がつきました

菜切用に鋭い研ぎにしています

試し切りと研ぎ以外では使用していませんが、研ぎ跡はあります

鋼は安来鋼という説明がありました。硬すぎず素直に研げ、切れ味が鋭いので、白鋼だと思います

●メンテナンス内容
・切刃と刃線を整えるために砥石をあてました。刃線の乱れはなおりましたが、製造時に円砥かグラインダーをあてているようで、エクボがあります

エクボを全部とるには、刃をかなり切り上げる必要がありそうなので、取っていません

今後の研ぎに応じて、引き続き平らにしていって下さい。美しい包丁になる予感がします

元々は刃先が向かって右に沿った造りになっていましたが、個人的な好みと研ぎの都合で真っ直ぐにしています

220、400、1000、3000、8000と砥石を当て、新聞紙が切れるようになりました

切刃の角度で研ぎ抜くのは薄すぎると思いますので、刃先は少し角度を上げています。


・持ち手の木の面が荒れていたので、製造者のシールを剥がし、ヤスリで磨き、ワシンの食品衛生法適合ニスで防水しました。差し込み部はロウ埋めしました

もとから黒打の部分が少し茶色いです。コーティングがしてあるようで、その色(カシューなら茶色い色が付きます)なのか錆かどうかよくわかりません

●お手入れの方法
切れが鈍ってきたら1000番程度の砥石で切刃の斜面の角度から少し上げてカエリがでるまてとぎます

カエリがでたら反対の面も同様に研ぎます

反対側にカエリがでたら新聞紙などに刃先をこすりつけてカエリをとります


●錆び
この包丁は錆びます。使用後は必ず水分をとって乾ききってからしまうようにして下さい

黒打ちが錆びてしまったら磨きに転身させましょう。私はそれも黒打ちの醍醐味のひとつだと思ってます。黒い部分を削って白くすると以前より錆やすくなります。高番手のヤスリで傷を浅くしたり、食用油でもいいので油を塗るのをオススメします

#包丁
#安来鋼