王立

ロイヤル セランゴール

近世のピューターの歩みともいえる、ロイヤル セランゴール・ピューターの歴史は、1885年 ヨン・クーンという中国の若き錫職人が、マ レーシア半島に渡ったことから始まります。

ピューター(錫)の歴史をたどると、青銅器時代まで遡 ることができます。

銅に鍋を加えて作られた合金、すなわち青銅は、銅鉱 に偶然、錫が混っていたところから生まれました。こ れは後の金属器発展の先駆けとなり、冶金術、合金術 の基盤になりました。

そして、一世紀。優れた技術と美しいデザイ ンは世界中から高い評価を受けることになり、 製品群も、サテン・ロイヤルに加え、著名な デザイナーの手による、より機能的で、優美 なものまで、1,000種を越え、世界最大のピュー ター・メーカーとなりました。

5世紀には、宗教儀式や修道院で用いられ、隆盛を誇 りました。

特にワインゴブレットは他の素材が禁止されていたに もかかわらず、金、銀と共に、使用を認められていま した。

中世紀以後のヨーロッパで、ビールの飲用が普及する とともに、ピューターで作られたジョッキは、欠くこと のできない器として、一般家庭に浸透してゆきました。

ビールの旨味を際立たせる器として認められたピュー ターは、以後、テーブルウエアとして広く用いられる ようになり、その良き伝統は、ヨーロッパにおいて、 今日まで受け継がれてきました。

今後も、伝統に育まれた技術を生かし、より 良い製品をお届けいたします。