タイトル：カレワラ（上・下巻セット）

著者：フィンランド国民的叙事詩）

出版：講談社（講談社学術文庫 1983年）



◇状態◇

いくぶん経年変色がありますが、状態は比較的良好です。書き込みや乱丁はありません。



◇内容について◇

フィンランドの文化・芸術に接すると必ず出会う民族伝承詩（伝承物語）の「カレワラ」、その原典の日本語訳です。

訳者の森本覚丹は音楽学者で、シベリウスの研究から「カレワラ」の翻訳事業をなしとげました。日本で初めての「カレワラ」翻訳出版のようで、底本は昭和12年（1937年）初出。これを昭和58年、講談社が文庫として再出版しました。下巻の巻末には、その翻訳や出版のいきさつや、シベリウス音楽と「カレワラ」の関わりについての訳者自身の解説が附記されています。

人口などでは小国ながら、教育や福祉の水準の高さ、優れた芸術文化、自然や観光資源の豊かさなど様々な意味で世界の注目を集めるフィンランドですが、フィンランドを知ろうと思ったらやはり必携の書といえます。