中国絵画　名家　 表江 「阿房宮」 山水絵　国画　巻物　巻き絵

商品サイズ　長さ約220cm x幅約30cm
表江という人物

表江（1700年頃－1760年）は、清代の江南出身の書家、画家、詩人です。彼は書道、絵画、詩作において高い才能を持ち、特に書道では楷書と行書を得意とし、力強くも優雅な筆致が特徴です。絵画では、文人画の伝統を受け継ぎ、自然や人物を描き、清新で落ち着いた雰囲気を表現しました。また、詩作にも深い哲理と自然への洞察が表れています。

『阿房宮』の作品について

表江の『阿房宮』は、唐代の杜牧の詩『阿房宮賦』に触発されて制作された作品です。杜牧の詩では、秦の始皇帝が建てた壮麗な阿房宮が最終的に火災で焼け落ちる悲劇が描かれています。表江はこのテーマを取り上げ、絵画を通じて阿房宮の栄華とその崩壊を表現しました。

作品には、阿房宮の華やかさが炎に包まれ、廃墟となる様子が描かれ、歴史の無常や人間の力の儚さが伝わってきます。表江は、単に歴史を再現するのではなく、その裏に込められた悲哀や反省を表現しています。彼の筆致には、過去の栄光に対する惜しみと、運命に対する深い思索が感じられます。

この作品は、表江がどれほど歴史に対して敏感であり、また命や運命に対する感受性が豊かだったかを物語っています。

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