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金原出版株式会社
基本手術手技の要点
「手術」別冊
森岡恭彦、宇多川英一、松本昭彦編集
定価9700円
発売年月日：1993/03/20

内部にマーカーなど記載はありませんが、１頁だけわずかな破れがあります。
捺印があります。


全414ページとなります。
外科医となって手術術者を務める際の指南書です。外科医である以上、まずは基本の外科手技を覚えねばなりません。発刊当時は今のように外科は細分化されておらず、消化器外科、脳神経外科、胸部外科、心・血管外科、小児外科、形成外科は１つの大所帯であった時代の終焉でした。この本は雑誌「手術」の連載であり、外科研修医、認定医、専門医取得に必要と考えられる基本的手技、主要手術について著名な執筆陣によりこと細やかに明確に書かれています。腹腔鏡手術が主体の昨今ですが、古典的、王道の手術方法は変わらないのでとても勉強になるであろう1冊です。
体表の腫瘤・膿瘍の手術、開頭術、唾液腺の手術、甲状腺・上皮小体の手術、乳癌手術、胸部外傷の手術、心肺蘇生法、胸腔穿刺と胸腔ドレナージ、縦隔腫瘍の手術、開胸術の手技、肺の手術、横隔膜の手術、食道の手術、開心術、冠動脈の手術、胸部大動脈の手術、腹部外傷の手術、虫垂炎の手術、イレウスの手術、胃癌の手術、胃瘻・腸瘻・人工肛門造設術、結腸癌の手術、直腸癌の手術、肛門疾患の手術、胆嚢摘除術、・胆管切開術、胆道再建術・胆道バイパス術、肝切除術、脾摘術、門脈圧亢進症の手術、膵切除術、慢性膵炎の手術、成人鼠径ヘルニア・大腿ヘルニアの手術、腹壁瘢痕ヘルニアの手術、腹部大動脈の手術、四肢動脈疾患に対する血行再建術、四肢動脈疾患に対する交感神経切除術、四肢静脈疾患の手術、リンパ浮腫の手術、先天性食道閉鎖症の手術、肥厚性幽門狭窄症の手術、先天性腸閉鎖症の手術、先天性巨大結腸の手術、直腸肛門奇形の手術、胆道閉鎖の手術、小児鼠径ヘルニアの手術に対する術前の準備、手術の術式、術後管理などについて細やかに書かれています。
解剖や血管などのイラストも豊富ですから手術記録作成にも手助けとなるはずです。器械は現代の進歩のために変遷はありますが、術法は王道で変わりませんので勉強になると思います。