一読のみ美品。

著作者：山本俊／著
出版者名：カナリアコミュニケーションズ
出版年月：2022/1/13
商品形態：１８９Ｐ　１９ｃｍ
価格：1,400円（税抜）
読者対象：一般

=====読後感想=====

経産省の見解が出されてから議論が盛んになっているリーガルテックは、スタートアップと大企業の法務格差を解消し、法務の定型業務を効率化してより人間が考えるべき付加価値を生み出す面白い仕事に専念できる環境を整える力持つ。人間の仕事が奪われうるとの危機感を感じる士業も多いが、契約書レビューのサービスを新米弁護士への教育という面でも活用している筆者の事務所では、リーガルテックを用いることで生産性を高めており、人口が減少し、労働力の流動化が益々激しくなる時代に求められているものであるように思う。人が時間をかけて行うべき仕事は、クライアントの話に耳を傾け、ニーズを汲み取り、専門家として新しい解釈や戦略を生み出すことであるとすると、それは新しいサービスやプロダクトを生み出す過程と重なる部分が多く、リーガルテックのサービスやプロダクトを経験を積んだ弁護士が生み出す側に回る例というのは今後一層増えるかもしれない。今回の経産省の見解について司法や立法がどのように動くのか、インハウスロイヤーも増えている弁護士会の動きも含めて見守りたい。

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