バッハ

ゴールドベルク変奏曲 BWV988



セルゲイ・シェプキン(ピアノ)

録音:1995年 ボストン



ロシア系アメリカ人ピアニスト:セルゲイ・シェプキンのデビュー・アルバム。あの伝説となったグレン・グールドのゴールドベルク変奏曲から40年、シェプキンのデビューはアメリカ音楽メディアを驚嘆させました。新しい解釈によるグランド・ピアノでのゴールドベルク変奏曲は、バッハの音楽の新しい楽しみ方を提供してくれます。この曲を愛する方は、グールドの新旧両盤を基準にして、ピアノによる演奏ならペライア盤、ケンプ盤、シュタットフェルト盤、P.ゼルキン盤、コロリオフ盤、テューレック盤などでお楽しみかと思いますが、もしまだシェプキン盤をお聴きでなければ、強力におススメ致します。

★ニューヨーク・タイムズ誌「この驚嘆すべきバッハ弾きは、若きグレン・グールドの情熱とドラマ性を持って演奏する。バッハ愛好者はこれらの演奏を聴かずにはいられない。」

★毎日新聞「シェプキンのゴールドベルク変奏曲は非常によく弾きこまれており、作品の真髄に肉薄する、輝かしい演奏となった。何よりも印象的だったのは、テクニックの集中力の高さとファンタジーの自由さだ。」



シェプキン盤は音色が個性的で、コンサートグランドの音とは思えない。表現と一体化した音色。低音も量感は充分あるのに、あくまで軽々と響く。必要に応じて8度上を弾くこともある解釈と相まって、二段鍵盤のチェンバロのアクションにトリップさせてくれる感覚が素敵。(その実、スタインウェイ)　リピートは全て敢行。しかし絶対に退屈しない71分53秒。装飾と即興的趣向がもの凄い。パンチの効いた8度下の補強。リピート前でも平気で小節の入りをフライングさせてみたり。もちろんグールドの新旧両盤がスタンダードとして頭にありますが、「これ聴いたことない変奏！」というトラックにしばしば出くわす。いつもの散歩道に、いつの間にかジェットコースターが設置されてたみたいな。楽しいコースターに乗ってハシャぐも良し、眺めて無邪気に手を振るも良し。一聴の価値どころか・・・。



輸入盤【廃盤／希少盤】37

日本語解説あり(ダブルジャケット)

帯付き、盤面傷無し　



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