「流人道中記」上·下 2冊
定価 上下巻共 : ¥ 780 + 税

万延元年(1860年)、姦通の罪で切腹を申し付けられた旗本·青山玄蕃だったが、「痛えからいやだ」と答え、結果、蝦夷松前藩へ流罪となる。
押送人の見習与力·石川乙次郎とともに奥州街道を北へと歩む。口も胎土も悪い玄蕃だが、同調行き会う様々な事情を抱えた人々を決して見捨てることはなく、乙次郎の気持ちも揺れる。「武士が命を懸くるは、戦場ばかりぞ」旅路の果てで語られる玄蕃の罪の真実。武士の鑑である男はなぜ、恥を晒しても生き延びたのか？　　解説：杏

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