アジア・アフリカの美術品を扱うコレクターより入手しました。アフリカの呪術やお祈りに使用されてきたヒトガタとなります。実際に祈祷や呪術の儀式にて使用されていたものです。アフリカには種々の部族が今でも存在しており、その多くの部族でこのような呪術品が用いられてきました。セヌフォ族やベンデ族などの呪術品が特に知られています。こちらは瓢箪を身体に見立て、顔、腕と思しき箇所を装飾してあります。瓢箪型は妊婦を表しているようにも思われますし、腕と思われる部分は鳥の翼のようにも思えます。表情も何処となく鳥のようで、鳥と妊婦の融合体のようにも感じられます。もしかしたら妊婦の安産を祈願したものかもしれません。

翼の部分は鳥類のものと思われる獣の爪に、重要な呪術品が封じ込められていると思われる革の包みがくくり付けてあります。胴の部分は綿製と思われる朱色の布切れに、同じく朱の小玉のビーズで装飾されています。首の正面部分には意味深な×印の先刻が施されています。瓢箪の腹の中に種か、もしくは別の何かが入っているらしく、振るとカランカランと乾いた音がします。

制作当時由来、または呪術行為由来の欠損、修復については判然としませんが、入手後の破損などはありません。ほか、著しく弱くなっている箇所なども見受けられません。底が球状になっており自立しない為、シュロを編んだ受けを自立台としています。シュロの受けもお付けします。程よい大きさで卓上や棚上で飾るにも納まり良く、十分な存在感を持つお品となっています。

時代を経たお品物ですので、それなりの経年変化が見られます。商品説明はコレクターからの情報に加え、主観も含んでいますので予めご了承下さい。購入後のご要望にはお応えできませんので、その点もご理解下さい。

大きさcm
高さ18.5
幅6.7
若干の誤差はご了承下さい。