❤故加藤清氏製作・幻のセルロイド万年筆
世界に名だたる浪速の万年筆職人による手づくりのセルロイド万年筆。カトウセイサクショの故加藤清社長は、その卓越した技術で筆記具業界でもひっぱりだこで、ビスコンティ社 社長じきじきに依頼されデザイン製作していたなど数々の経歴を持ち、ヨーロッパではミスターカトウの愛称でも親しまれた。
「万年筆は、使うためにある。使って使って潰れるまで使い込んでほしい。コレクションケースに入れ眺めるための筆記具は、作りたくない。だから、誰でも手が届く価格で提供しています」という加藤社長の思いのもと、一本一本思いのこもった全行程手づくりの筆記具が驚く価格設定になっている。カトウセイサクショのセルロイド筆記具は、世界中にたくさんのファンをもつ希少な筆記具。


❤大西慶造氏による調整
当方が手に入れた時には加藤氏が故人になっておられた為、そのお弟子さんであられる大西氏の大西製作所に連絡して、このペンの調整を依頼。
以下、大西氏の説明。


❤大西慶造氏の大西製作所とペン作り
セルロイドの筆記具で有名な加藤製作所の加藤氏の元で研鑽を積んでこられた大西氏。加藤氏のあとを引き継ぎ「大西製作所」を起業した。
大西氏は、若い頃から万年筆・ボールペン等の筆記具に携わっている。カトウセイサクショでは加藤氏直伝のセルロイド筆記具製作を学び、セルロイド筆記具製作では、生前の加藤氏が「もう教えることは無くなった」と腕前を認められ、『持つ人の事を思いながら、一本一本、丁寧に削り出していく』　「大西製作所」の大西慶造氏は職人達が軒を連ねる東大阪市の工房にてセルロイドやアクリル、アセテートなどの素材を使用し、手作りの万年筆を製作している。特にセルロイドは加工に高い技術と大変な手間を要するため、今では全国でも数人しか職人がいないという。その昔は色々な町工場が分業でセルロイド万年筆を製作していたが、現在ではほとんどの工場が廃業した為、すべての工程を大西氏一人で行っている。


❤希少価値の高い加藤氏の手作り万年筆
この万年筆は加藤清氏の手による削り出し万年筆であることを証明する刻印とシリアルナンバーがペン先に刻まれ、万華鏡という名の通り、鮮やかな色合いのセルロイドは柔らかな手触りで軽く、儚さすら感じる。絶版で、新しい物は手に入らない、超希少品、コレクターの方に是非。
クリーニング済。