・「猫のつもりが虎」　【初版本】　
　2004年6月17日　第1刷発行　
　丸谷才一著　マガジンハウス発行
　装丁　装画ー和田誠
　定価1,333円（税別）

・虎を描いて猫に堕す、と覚えてゐたけれど、本当は、虎を描いて犬に類す、らしい。とにかく絵が下手なことの喩へ。でもそれなら、猫を描いたのに虎に見えたら、これは名人なのか。やはり下手なんでせうね。
　しかしわたしの友達に言はせると、江戸時代は日本に虎はゐなかったから、圓山應挙の虎の絵は自分の家の飼猫を見て写生したにちがひないさうである。そのせいで、猛獣でありながらどこか優しい風情があつてよろしいとのことであつた。
　本当かしら。　　著者

・ズボンとベルトの歴史的背景を論じ、スカートをはいた男の性的放縦に驚く。
モスクワの冬のアイスクリームの甘さをうらやみ、テニスの〈ラブ〉と〈Love〉の関係を研究し、そしてグレタ・ガルボの足の大きさについて語る。
知的好奇心に溢れた「話の種」が満載。

・購入後、自宅本箱で経年所蔵していため、表紙に若干ヤケがございます。
・中ページに破れ、シミなどなく購入時の状態を保っております。
・あくまで中古品であることをご了承のうえ、写真を見ていただき，ご理解いただける方、ご検討お願い致します。
・カバー、簡易除菌消毒後にクリアパックしております。